医者が独身かどうか判断するのに結婚指輪を見たい。結婚後は結婚指輪をして欲しい。でも医者は結婚指輪をしないって本当なの?その理由は?外科なら何となくわかるけれど内科でも指輪をしないの?医者はもてるけれど、浮気や不倫との関係はあるのかな?
医者は結婚指輪をしないって本当?その理由は?
医者と結婚したい女性が思い浮かべる結婚式のシーンは、結婚指輪の交換だと思います。お互いに結婚指輪をはめ合うのは、結婚式のハイライトですよね。結婚した後も、医者の夫は結婚指輪を付けていてくれれば、浮気防止のサインになるし安心だと思っているかもしれません。
でも、実際には、医者は結婚指輪をしないのが原則です。ごく一部の医者を除いて、大半の医者は結婚指輪をしていないと思います。事実、僕の知っている医者でも、結婚指輪をしている医者は一人もいません。なぜでしょうか?その理由を考えてみます。
指輪は感染のリスクがある
医者が結婚指輪をしない理由は、感染のリスクがあるからです。医師の仕事は、手術に代表されるように、手についた細菌をすべて除去して、無菌で行わなければならない仕事が多くあります。
そのため、このような仕事の前には、手を2~3回洗って、アルコールで消毒して無菌の状態にします。このときに、指輪をつけていると、指輪の裏側は除菌できないし、指輪をつけている指も完全に除菌することができません。
これが、医者が結婚指輪をしない理由です。患者の命を預かっている仕事ですから、個人的な感情で結婚指輪をすることは、許されないのです。
指輪の着脱でなくす可能性がある
でも、医師の仕事がすべて無菌で行わなければならないわけではないでしょう?それなら、普段は結婚指輪をつけていて、無菌で行わなければならない仕事のときだけ結婚指輪をはずすこともできるのではないかしら?こう思う女性もいると思います。
確かに医師の仕事のすべてが無菌で行わなければならないわけではありません。その時だけ結婚指輪をはずすという考え方もあるかと思います。しかし、医師の立場に立つと、これはあまり現実的ではないのです。
1つは、結婚指輪を付けたりはずしたりということに神経を使いたくないのです。特に、手術前などはこれから行う手術のことに集中したいのに、結婚指輪の着脱にまで気をつかいたくないのです。最初からつけていなければ、何も気にすることがないからです。
もう1つは、なくす恐れがあるからです。手術などは頻繁に行う仕事ですから、その都度、結婚指輪を付けたり外したりしていると、なくす可能性が高まります。大切な指輪ですから、なくしては取り返しがつかないですよね。
病院の規定で指輪をしてはいけない
感染症防止の観点から、結婚指輪を含めて、一切、指輪をしてはならないという規定を作成している病院が多いです。病院で規定を作成していれば、いちいち奥様に言い訳をする必要もないし、スッキリします。
このような規定がない病院やクリニックもありますが、この場合は、無菌でする仕事を除いては、医師個人の判断にまかされることになります。実際には、結婚指輪をしている医師はほとんどいないので、自分だけ結婚指輪をするのはストレスが生じます。
特に、心臓血管外科、消化器外科、脳外科、整形外科など、外科科目の医師は手術を行いますから、病院の規定の有無にかかわらず、結婚指輪を付けている医師は、ほぼ皆無だと思います。結婚指輪はしないことが当たり前なのです。
内科でもしない?浮気や不倫との関係は?
内科でも結婚指輪はしないの?
先ほどから手術の話が多いので、外科の医師は結婚指輪をしないことはわかった。それでは、内科の医師はどうなんだろうか?結婚指輪はしないの?このような疑問を持つ女性もいらっしゃるかと思います。
確かに、内科の医師は外科の医師に比べると、手術などはないので、無菌でやらなければならない仕事は少ないはずです。それにもかかわらず、病院では結婚指輪をしていない医師が多いです。その理由は、病院の規定で指輪を禁止されているケースが多いからです。
勤務医でも、規定がない病院では、内科の医師が結婚指輪をしていることがあります。あなたも見たことがあるかもしれません。しかし、これは全体から見ると、一部の医師に限られると思ってください。
内科の医師で結婚指輪をしている医師の多くは、開業医です。その理由は、無菌でやらなければならない仕事はほとんどなく、病院の勤務医のように、特に規定などに縛られることもないからです。開業医は自由度が高いのです。
また、精神科の医師など、無菌で仕事をする機会がほぼない医師については、結婚指輪をしている人もよく見かけます。
浮気や不倫との関係はあるの?
医者というと、「浮気や不倫」というキーワードを思い浮かべる女性も多いかと思います。医者が結婚指輪をしないのは、浮気や不倫をしやすくするためではないかと疑う気持ちもわかります。
しかし、これまでにご説明した通り、医者が結婚指輪をしないのは、決してそのような不純な動機ではありません。実際に、医者の職場である病院内では、医者が結婚すると上司や同僚には必ず報告します。
そうすると、必然的に看護師など、同じ職場内にいる人たちに伝言されます。それも、瞬間といってよいほどの速さで、あっという間に広まります。だから、結婚指輪をつけていようがいまいが、結婚していることは周囲の皆が知っていることになります。
つまり、結婚指輪をしているから浮気や不倫の防止になるなどということはありません。浮気や不倫は、結婚指輪をするしないではなく、医者の気持ちの問題です。
事実、僕の知り合いの新婚の医者に、自分と奥様の二人で結婚指輪をつけて撮影した写真を身につけている人がいます。結婚指輪はつけないけれど、常につけているのと同じ愛情を持ち続けているということらしいです。よい話ではありませんか?!
まとめ
今回は、「医者は結婚指輪をしないの?」という疑問にお答えしてみました。結論は、外科など手術をする医師は、ほぼ全員が結婚指輪をしていないということです。その理由は、感染の恐れがあるからです。
病院の規定で指輪を禁止しているケースも多く、内科など外科以外の科目の医師でも、規定のある病院の勤務医は指輪をしていないのが通常です。ただし、内科の医師でも、無菌で仕事をすることがほとんどない開業医では、結婚指輪をしている人も多いです。
実は医師に限らず、家庭の主婦でも料理の前には結婚指輪をはずしたほうがよいと言われています。その理由は、指輪の裏には平均的な手に付着している細菌の約10倍もの菌がいるからです。指輪をしたまま石鹸で手を洗っても、菌は皮膚と指輪の間に入り込んでしまい取り除けません。
その雑菌が食中毒の原因になるために、料理の先生などは、調理前に指輪や時計は必ずはずすように指導しています。実際に家庭での食中毒の多くは、指輪に付着した雑菌が原因であるとも言われています。
家庭でも結婚指輪には食中毒のリスクがあるのですから、患者の命を預かる医者に、結婚指輪をつけることを求めることは、ナンセンスだと言わざるをえません。
夫と妻の愛情や信頼関係は、結婚指輪をつけるかつけないかの物理的なことにとらわれる必要はありません。このことは、これから医者と結婚したいと思っている女性は、よく心に刻んでおく必要があります。
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