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医者との結婚生活

医者と結婚した女性は共働きすることは可能か?専業主婦でないと転勤や子育ては難しい?

仕事を持っている女性は医者と結婚したら、共働きすることは可能なのでしょうか?専業主婦でない場合、夫である医者の転勤や自分の転勤に対応できるのでしょうか?子育ては大丈夫なのでしょうか?これらの疑問にお答えします。

医者と結婚した女性は共働きすることは可能か?

キャリアウーマン

共働きはかなり難しい

結論から言うと、医者と結婚した女性は、共働きすることはかなり難しいです。実際に、医者と結婚した女性の、おおよそ50%は専業主婦です。それなら、残り50%は共働きなのではと思われるかもしれません。

確かにそうなのですが、残り50%のうち、フルタイムで働いているのは、女性も医師、看護師が圧倒的に多数です。つまり、夫の医師という仕事に十分な理解があり、自分も国家資格を持っていて、比較的、自由な働き方を選択できる職種の女性ということになります。

それ以外の職業、つまり官庁や企業でキャリアウーマンとして働きたい女性は、結婚相手に医者を選ぶのは、適さないと断言してよいと思います。

パートタイマーなら働ける?

フルタイムで働くのは難しいことはわかった。それなら、パートタイマーで労働時間を制限して働くことはできるのでは?こう考える女性もいるかと思います。この場合は、働く目的によります。

まず、お金を稼ぐためだったら、まったくパートタイマーで働く意味はありません。女性がパートタイマーで働いても、1ヵ月間に得られる収入は、せいぜい10万円~20万円くらいだと思います。

医者が医師としてアルバイトすると、1日10万円程度の報酬になるので、妻が1ヵ月間働く分を、わずか1日か2日、夫がアルバイトするだけで稼げてしまいます。元々、医者は高収入なので、敢えて、お金のために妻が働く必要は、ほとんど意味をなさないのです。

家にいると社会から孤立したようで嫌だから、社会とのつながりを持つために働きたいという女性もいるかもしれません。でも、その答えはパートタイマーなのでしょうか?社会とのつながりを持つのが目的なら、習い事やボランティアなどのほうが、よほど目的を達成できると思います。

それでも、どうしても働きたいというのであれば、フリーランスのプログラマーやWebデザイナーなど、自宅で作業ができて、仕事を選ぶことができ、自分で時間管理できる仕事を選ぶとよいと思います。

専業主婦でないと転勤や子育ては難しい?

子育て

専業主婦でないと医者の転勤に対応できない

医者のことをよく知らない方は、医者に転勤があるというイメージがないかもしれません。医者とひとことで言っても、医局に属している医師と、医局に属さずに直接、病院などと雇用契約を結んでいる医師がいます。

医局に属さずに直接、病院などと雇用契約を結べば、転勤はありません。最近では、医局に属さない医師も少しずつ増えてはいますが、医師としてのキャリア形成を考えると、大半の医師が医局に属しているのが実態です。

医局とは、大学とその附属病院における「診察科」「研究室」「教室」などを示すグループ組織のことです。多くの医師は、医局に属しており、組織のトップである教授などが人事権を掌握しています。

したがって、医局に属している勤務医は、教授などに命じられるまま、2~3年ごとに人事異動があって、勤務する病院が変わり、転勤することになります。医者は転勤が多い職業なのです。特に、若い医師ほど転勤の頻度が多くなる傾向があります。

医師には、オンコールと呼ばれる仕組みがあり、呼び出しを受けてから30分以内に勤務する病院に駆けつけなければなりません。したがって、転勤する都度、新しく勤務する病院の近くに転居するのが常です。

もし妻がフルタイムのキャリアウーマンとして働いていた場合、妻の勤務地から遠く離れた病院に夫の医師が転勤した場合は、妻は仕事に通うことができなくなります

また、その逆に、妻が転勤を命じられた場合には、当然、医師である夫はついていくことはできません。夫の転勤でも、妻の転勤でも、どちらにしても妻がフルタイムでキャリアウーマンとして仕事を続けようと思うと、別居状態に陥ります。

ここで忘れてはならないのは、医師の男性は非常にもてるということです。どんなに真面目な男性でも、女性から寄ってきますので、浮気をする可能性が高いのです。別居結婚がどんなに危険かを知っておくべきです。

専業主婦でないと子育ては難しい

共働きの最大のネックは、子育てです。これは一般の職業の共働き家庭でも同様ですが、特に夫が医者の場合は、この問題が大きくクローズアップされます。なぜならば、医師である夫は、まったく子育てに参加できないからです。

厚生労働省の資料によると、過去には、大学病院・救命救急機能を有する病院・許可病床400床以上の病院においては、週当たり労働時間が80時間以上の医師がいる割合が7割~8割を占めていたというデータがあります。

最近では、医師の働き方改革が呼びかけられて、労働時間の短縮が進んできてはいますが、それでも医師の労働環境は極めてハードなことには変わりありません。また、先ほどもご説明したように、オンコールという制度があり、いつ呼び出されるかわからない状態に置かれます。

もし妻が育児休暇を取得したとしても、フルタイムのキャリアウーマンであれば、子供が1歳の頃から保育園に預けることになります。今はイクメンも増えて、保育園の送り迎えもママとパパが半々くらいになっていると思います。

しかし、夫が医師の家庭では、夫に送り迎えを期待するのは難しいです。さらに、もし子供が保育園で怪我をしたり、体調不良になった場合、呼び出しに応じるのも必ず妻ということになります。

一方では、専業主婦の妻が、子供に常に寄り添って、幼少の頃から英語をはじめとして習い事に付き添い、教育水準の高い幼稚園や小学校に通わせているのですから、同じ夫が医者の家庭でも、その差は歴然です。

子供の育児や教育のことを考えると、医者の妻がフルタイムでキャリアウーマンとして仕事をする共働きをすることは、絶望的に難しいと言わざるをえません。

何か解決策は見いだせるのか?

解決策

ここまで、医者と結婚する女性は共働きをするのは難しいと言った理由についてご説明しました。この点について、何か解決策は見いだせるのでしょうか?よく言われる解決策について考えてみます。

実家の両親に協力してもらう

1つは、実家の両親に協力を求めることです。保育園の送り迎えや、緊急呼び出しされたときなどに、両親に代わりに行ってもらう方法です。これを実現するためには、夫か妻かどちらかの両親が、同居または近くに住んでいることが前提条件となります。

ここで思い出して欲しいのが、医者には転勤があるという点です。転勤してしまえば、近くに住んでいるという前提条件は崩れます。そうなると、同居してもらって一緒に転居してもらうしか方法はありません。

こうなると、かなり難易度は高まります。さらに、両親に孫の面倒を見るという強い意志がないと、段々と面倒を見切れなくなってしまいます。また、協力する意思はあっても、心身ともに負担が大きくて健康を損なう場合もあります。

さらに、同居ということになると、嫁と姑の問題など、子育て以外にも様々な問題が生じて、家庭がぎくしゃくすることも考えられます。こう考えると、実家の両親に協力してもらうという解決策も、かなり難しいことがわかります。

妻が仕事を制限する

冒頭で、医者の妻でフルタイムで働いている場合は、妻も医師か看護師の場合が多いと申し上げました。彼女たちは、どうしているのでしょうか?彼女たちの話を聞くと、自らの仕事を制限することで解決していることがわかります。

妻が女性医師という例をあげてご説明します。まず、医局から離れて、自らは転勤がない状態に置くケースが多いです。次に、時短勤務の可能性を探ります。完全な時短勤務が難しい場合は、フルタイムで働くことになります。

フルタイムで働く場合には、土日休み、残業なし、当直は子供が小さい間は免除などの条件を受け入れてもうらうように交渉します。フルタイムは9時から17時か18時が普通です。これらは、勤務を希望する病院と交渉して勝ち得なければなりません。

自分が条件を受け入れてもうらうためには、他の医師に負担が及んだり、不公平が生じる可能性がありますので、交渉は難航します。ストレスを抱えながら粘り強く交渉することが大切です。働きながら子育てをするにはタフでなければなりません。

女性医師の中には、臨床から研究にキャリアチェンジして、残業、休み、当直などがない職場に変わったというケースもあります。女性医師が結婚した場合は、自分のキャリアを犠牲にして子育てをする人も多いのです。

医師も看護師も、人手不足であり、比較的、優位に就職活動ができる仕事です。だからこそ、子育てできる環境の職場への転職が可能なのだと思います。一般の企業では、なかなか自分の条件を強く打ち出すことは難しいでしょう。

医師である夫が仕事を制限する

数は少ないですが、医師である夫のほうがキャリアを犠牲にして、仕事を制限する場合もないとはいえません。医院やクリニックを選べば、上記のように、男性医師でも、土日休み、残業なし、当直は子供が小さい間は免除などの条件で働くことも不可能ではありません。

あるいは、テレビ番組の「ドクターX」でお馴染みのフリーランス医師になる方法。フリーランスの医師でも時給は高いので、ある程度の高収入は得られます。子供が小さい間は、夜間診療や当直だけをやっていて、昼間はイクメンパパになるという例も聞いたことがあります。

それ以外にも、産業医として企業内において労働者が健康で快適な作業環境のもとで仕事が行えるよう、専門的立場から指導・助言を行う仕事に就いたり、ケアミックスといった老人病院で働くことを選択する場合もあります。

これらは可能性としてはありますが、実際に男性医師がキャリアを犠牲にして、妻がキャリアを目指してフルタイムで働くというケースはごく限られていると思います。そこまでして、男性医師と結婚する必要はないと思います。

まとめ

今回の記事では、医者と結婚した女性が共働きとして働くことは可能か?について考えてみました。結論言うと、医者と結婚した女性は、共働きすることはかなり難しいです。

時代錯誤と言われるかもしれませんが、僕の考えは、医者と結婚した女性は、専業主婦であるべきだと思います。その理由としては、医師の仕事はとてもハードなので、心身ともに妻に支えて欲しいこと、子育ても妻に担って欲しいことなどです。

本文の中で、医者の妻でフルタイムで働いている女性医師や看護師の話をしましたが、これらは医師という仕事に十分な理解を持っていること、国家資格を持って働いていること、慢性的な人手不足の職場で条件を受け入れてもらいやすいこと、などの特殊な条件が揃っているからできることです。

また、女性医師や看護師は、男性医師を狙って結婚することも多いと思いますが、客観的に見れば職場結婚であり、知り合うチャンスも自然に生まれたものです。

医療関係者以外で、キャリアウーマンとしてフルタイムで働きたい女性は、わざわざ最も結婚相手として適さない男性医師を選ぶ必要はないのではないかと思います。自分が支える側になるのではなく、もっと自分を支えてくれる職業の男性を選ぶべきです。

結婚後は専業主婦が希望で、献身的に夫のサポートをしたい、子供に十分な時間と愛情をかけて子育てしたいという女性こそ、結婚相手に医者を選ぶべきだと思います。

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