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結婚する医者の選び方

医者と結婚するのにフリーランス医師はどうなのか?収入は?育児は?デメリットはある?

婚活中に出会った医者から、フリーランスになるつもりと言われたら、あなたはどうしますか?フリーランス医師の収入はどれくらい?育児にはプラスになりそう?でも将来が不安?いろいろ悩むと思います。今回はフリーランス医師との結婚について考えてみます。

医者と結婚するのにフリーランス医師はどうなのか?

医師

医者と結婚するのにフリーランス医師はどうなのか?を判断するためには、まずフリーランス医師について知っておくことが必要です。

フリーランスとは?

そもそもフリーランスとは何でしょうか?フリーランスとは、特定の企業や組織などに所属することなく、個人で自由に契約して仕事をおこなう形態のことや、このような形態で働く人々のことを意味します。

エンジニア、デザイナー、カメラマン、ライターなど、クリエイティブな仕事をする分野では、フリーランスが増加しており、社会的な認知を得ています。フリーランスは税務署に開業届けを出して、個人事業主となる場合が多いです。

フリーランス医師とは?

医師はフリーランスで成り立つのでしょうか?フリーランス医師は、一般の人にはあまりなじみがなかったのですが、テレビドラマの「ドクターX」にフリーランス医師の大門未知子が主役として登場して以来、一気に認知度が高まったようです。

当然、ドラマと現実は異なりますが、2004年から実施された新医師臨床研修制度により、最初から医局に所属しない医師が増えてきたことや、女性医師支援策の推進などで働き方改革が進められたことにより、フリーランス医師は徐々に増える傾向にあります

そして、医師限定の人材紹介サービスや、医師向けの求人サイトなどが整備されたので、非常勤やスポットの仕事を探しやすくなったことが、この傾向に拍車をかけています。

ここで改めてフリーランス医師を定義しておきます。フリーランス医師とは、病院など医療機関等の組織に属しておらず、クリニックなどを経営している開業医でもなく、非常勤やスポットの仕事のみで生計を立てている医師のことです。

フリーランス医師の働き方

いまご説明したように、フリーランス医師は、非常勤やスポットの仕事のみで生計を立てています。この点について、もう少し詳しくご説明しておきます。フリーランス医師の働き方は、3つの形態に分かれます。

非常勤を定期的に行う

非常勤勤務ではありますが、定期的に仕事を行う働き方です。例えば、月曜日と水曜日はA病院で働いて、火曜日と木曜日はB病院で働くなど、毎週、決まった曜日と時間に同じ病院で仕事をするという働き方です。非常勤ではありますが、安定的に収入を得られやすいです。

スポットで働く

スポットとは、単発の案件ごとに勤務をする働き方です。いきなり知らない医療現場に赴いて仕事をするため、即戦力となれるだけの経験とスキルが必要です。急を要する案件が多いため、報酬は高くなることが多いです。フリーランスらしい働き方です。

非常勤を定期的に行いながらスポットも行う

上記の2つを組み合わせて、非常勤で定期的に働くことをベースとしながら、空いた時間にはスポットも行うという働き方です。開業することなどを目標に、とにかく短期間で効率よくお金を稼ぎたいという人に適しています。

フリーランス医師に適した診療科目

テレビドラマの「ドクターX」では、手術だけを請け負う外科医の大門未知子が主人公でしたが、実際にはフリーランスの外科医はほとんどいません。手術をするには術前準備が重要であり、患者とのコミュニケーションを十分に取らなければなりません。

また、手術はチームで行うために、他の医師やスタッフとの綿密な連携が必要です。また、術後のフォローも執刀医の重要な仕事となります。これらの理由から、外科医はフリーランスで行うのに適さない仕事だからです。

現状、フリーランスに最も適しているのは、麻酔科医です。「ドクターX」でいうと、内田有紀が演じている城之内博美の役です。麻酔科医は慢性的な人材不足であり、スポットの需要が高いです。そのため、スポットの報酬も高めに設定されています。

麻酔科医は、手術後のフォローも担当しないので、手術が終わると仕事が完了する点もフリーランスに適しています。ただし、新専門医制度の開始に伴い、麻酔科専門医の更新条件が「週3回の同一施設勤務の義務化」が条件となったことにより、スポットだけで働くことは難しくなりました

以前は、高単価のスポットだけを行って高収入を得ていた麻酔科医も、専門医資格を維持するためには、非常勤を定期的に行うことをベースにせざるをえなくなったのです。

麻酔科医以外では、同じく人材不足が続いている産科医、仕事が特にハードで定着率の低い救急医などもスポット需要が高いです。そして、内科医も安定的にスポット需要があります。診療科目によって、フリーランスに向き、不向きがある点には注意が必要です。

収入は?育児は?デメリットはある?

パパと娘

さて、ここからはいよいよ結婚相手としてフリーランス医師は良い相手なのかどうかを検討していきましょう。

フリーランス医師の収入は?

医者と結婚したい女性の最大の関心事は、年収だと思います。フリーランス医師の年収は、常勤の勤務医と比べて、高いのでしょうか?低いのでしょうか?

厚生労働省が発表している「第23回医療経済実態調査の報告(令和3年実施)」によると、勤務医の平均年収は約1,491万円です。やはり、医者は高収入ですね。それに対して、フリーランス医師の年収はどれくらいなのでしょうか?

残念ながら、フリーランス医師に関する年収のデータは発表されていませんので、概算で計算してみるしかありません。医師がスポットで働いた場合、時間給は平均1万円程度です。医師不足の地方にいくと2万円近くになるところもあり、金額に幅はあります。

ここでは平均時給1万円で1日8時間で週5日間、仕事をした場合を想定して計算してみます。

8時間 × 5日間 = 週40時間 

週40時間 × 4週間 = 月160時間

月160時間 × 12ヵ月 = 1,920時間

時給1万円 × 1,920時間 = 年収1,920万円

実際には、スポットを1年間コンスタントに入れられるとは限らないので、あくまでも概算ですが、この計算ではフリーランス医師のほうが常勤の勤務医よりも、年収がはるかに高いという結果になっています。

事実、フリーランスの麻酔科医で年収3,000万円程度を得ているとか、フリーランスになったことにより年収が1,000万円くらい増えたという話を聞いたことがあります。スポットの選び方によっては、かなりの高収入が期待できると思われます。

フリーランス医師は育児に向いている?

いまご説明した事例は、フリーランス医師として、時間をフルに使って働いた場合です。このように高収入を目的にフリーランス医師になる人もいますが、別の目的でフリーランス医師になる人もいます

それは、フリーランスの最大の魅力である「時間を自由に管理できる」という目的です。お金よりも、自分の趣味などに使う時間を増やしたい、好きなときに旅行に行きたい、などの目的でフリーランスになる医師もいるようです。

僕のほかの記事でも、医師は非常に多忙なので、医者と結婚すると家事や育児は妻が一人で担当しなければならない。その覚悟がなければ、医者と結婚しても幸せにはなれないと、何度も強調しています。ところが、フリーランス医師は、これとは少し異なります。

フリーランス医師ならば、子育てに参加する時間を取ることができるのです。まず、フリーランス医師には、常勤の勤務医のような残業や当直はする必要がありません。

それに、年収は少し抑えなければなりませんが、週休2日でも、週休3日でも、週休4日でも、働く曜日や時間を自分で自由に設定することが可能です。そのために、子育てに参加しようと思えば、そのための時間を確保することができます。

まあ、あとは医者である夫の子育てへのモチベーションしだいですが。常勤の勤務医よりも、フリーランス医師のほうが、時間の観点から見て、育児に向いていることは確かです。

フリーランス医師にデメリットはある?

ここまでご覧になっていただくと、医者と結婚したい女性にとって、フリーランス医師はいいことづくめのようですが、デメリットはあるのでしょうか?ここからは、フリーランス医師のデメリットとメリットについてご説明します。

フリーランス医師のデメリットは、下記の通りです。

  • 急に仕事がなくなったり、収入が不安定になるリスクがある
  • 契約時の相場で時給が決まるので、能力を時給に反映しにくい
  • 収入を増やそうとすると、案件数や労働時間を増やす必要がある
  • 国民保険、医療保険、学会参加費、通勤の交通費など自己負担となる
  • 契約先との交渉、税務申告など事務作業量が多くなる
  • 常勤の勤務医よりも医師としての研鑽の機会が減る
  • 医療事故などが起きたとき、病院に守ってもらえない

フリーランス医師のメリットは、下記の通りです。

  • 常勤の勤務医よりも高収入を得られる可能性が高い
  • 自分の時間を自分で管理できる(子育ての時間も作れる)
  • 様々な病院に行って症例数を増やし幅広い経験を積める
  • 職場での面倒な人間関係がなくストレスが生じない
  • 職場での雑務がないので医師としての仕事に専念できる
  • 急に転勤を命じられることがないので安定した生活を保てる
  • 複数の病院に行くので、人脈を広げることができる

まとめ

今回は、医者と結婚したい女性にとって、フリーランス医師はどうなのかという点について検討してみました。昨今では、フリーランス医師は増える傾向にあるとはいっても、常勤の勤務医のほうが圧倒的に多いので、フリーランス医師を狙って婚活をおこなうというのは現実的ではありません。

しかし、結婚相談所などで医者との出会いがあったときには、相手の医師がフリーランスを考えているかどうか確認することはとても重要です。そのときにどう反応するかを、事前に検討しておく必要があるでしょう。

現時点でいえば、フリーランス医師は、時間をフルに使って働けば、常勤の勤務医よりも高収入を得られる可能性が高いです。あるいは収入面を少し抑えて、自由時間を作り出すことも可能です。つまり、働き方に自由度が高いのです。

子供が小さい頃は、子育ての時間を確保するような働きをして、子供がある程度成長したら、今度はフルに仕事をして高収入を確保するというような切り替えもできます

ただし、フリーランス医師にもデメリットはありますし、先にご説明したように、新専門医制度よって、スポットだけでは麻酔医の専門医資格の維持ができなくなるなど、制度変更のリスクは避けられないので、その点は考慮する必要があります。

医師の働き方に関しては、夫の考え方をよく理解してあげて、夫の望む方向で働けるようにサポートしてあげることが、妻の役割であると思います。

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