医者と結婚したい女性には、女性の医師もいます。医者同士の結婚は最強の組み合わせなのでしょうか?実際には、メリットもあるが、デメリットもあります。今回は、女性医師の婚活と結婚についての課題を考えてみます。
医者同士の結婚のメリット、デメリットは?
男性の医者の結婚相手は看護師がいちばん多いのですが、それに次いで二番目に多いのが女性医師と思われます。女性医師の側から見ると、女性医師の70%くらいは、結婚相手に男性医師を選ぶと言われています。
当ブログのメインテーマは「医者と結婚したい女性に贈る」ですが、この女性の中には、女性医師も含まれます。医師でない女性をはじめ、周囲から見ると医者同士の結婚は、最強のカップルのように見えるのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
今回の記事では、女性医師が男性医師と結婚した場合のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
医者同士の結婚のメリット
まず、医者同士の結婚のメリットについてご説明します。
お互いの両親から祝福される
医者との結婚では、両親の承諾が高い壁となっています。本人同士が恋愛関係にあっても、男性医師の両親の反対で結婚できなかったという話をよく聞きます。また、両親の反対を押し切って結婚したが、結婚後も不仲が続いて苦労したという女性も多いようです。
それに対して、医者同士の結婚については、男性医師の両親も大賛成するはずです。医者同士の結婚は、お互いの両親が最も望む結婚であり、大喜びで祝福されます。親戚なども含めて周囲の祝福を受けられる結婚となります。
非常に高収入の家庭となる
医者は非常に高収入の職業です。年齢や勤務形態にもよりますが、専門医となれば、少なくとも年収1000万円以上になります。勤務医でも1500万円以上の医師は多いです。開業医になると、勤務医の2倍以上の高収入となります。
医師ひとりでも高収入なのですが、医師同士の結婚であれば、その収入が二人分となります。世帯収入は、少なくとも2000万円以上であり、3000万円以上という家庭も多いです。金銭面では、非常に恵まれた家庭となります。
医師の仕事に相互理解がある
医者はとても忙しい仕事です。病院勤務の医師ですと、休日でも午前中は入院患者の様子を見に行ったり、自宅に帰った後でも、急な電話で呼び出されたり、とにかくいったん病院に行くと、いつ帰れるかわからない仕事です。
普通の主婦であれば、ひとり放っておかれるとか、寂しいとか、愚痴を聞いてもらえないなどの不満を感じるはずです。それが原因で不仲になる夫婦も多いのです。しかし、医者同士の結婚であれば、医師の仕事に相互理解があるので、これが原因で不仲になることはありません。
専門情報の共有ができる
医者同士の結婚のメリットは、単にお互いの忙しさがわかるという程度の相互理解に留まりません。二人の専門科目にもよりますが、自分の担当している患者について、自宅でミニカンファレンスを開くこともできます。
カンファレンスとは、英語で「会議」「協議会」の意味ですが、ミーティングが「小規模な会議」を意味するのに対して、「正式な会議」「大規模な会議」というニュアンスの違いがあります。医療現場では、会議の規模の大小にかかわらず、よく用いられる用語です。
また、学会や発表会などに向けて、新しい情報を共有したり、一緒に資料作りをするなどということもできます。
必要経費に対して相互理解がある
医者は高収入なのですが、医者であるゆえの必要経費も多くなります。例えば、専門書の購入費、医師会費、医局費、学会費、同門会費などです。昨今では、医師賠償保険費も高額になっています。
また、医者は転勤が多いので、歓送迎会が頻繁にあります。それらの飲み会の費用は、医師がコメディカルの分も負担するのが通常です。医師の必要経費に理解のない妻だと、けんかの原因になったりしますが、医者同士の結婚であれば、そんな心配はありません。
お互いに精神的な支えになれる
医師の仕事は、患者の生命に関わる仕事ですから、非常にストレスがたまります。現代の医学では、すべての患者を救うことはできませんから、一生懸命に治療を尽くしても亡くなってしまう患者もいます。
そんなとき、医師は自分の無力さを痛感したり、もっとよい方法があったのではないかと、自責の念に堪えないこともあります。そんなとき、医者同士の結婚であれば、相手の気持ちがよくわかりますから、お互いに精神的な支えになることができます。
医者同士の結婚のデメリット
次に、医者同士の結婚のデメリットについてご説明します。
忙しさですれ違い生活になる
医者はとても忙しい職業ですから、医者同士の結婚で二人とも医者だと、必然的にすれ違い生活になります。特に、二人とも常勤医師としてキャリアを積もうとすると、せっかく結婚しても二人で過ごす時間がほとんど取れないのが実態です。
先にも述べましたが、休みの日でも病院に担当している入院患者の様子を見に行く、休日でも電話で呼び出されるのは常です。また、若い間は当直や日直を頻繁に担当しなければならないので、そもそも休みがほとんどないという状態です。
家事や育児の時間が取れない
何度も繰り返しますが、医者はとても忙しい仕事です。そのため、二人とも常勤の医師でキャリアを積もうとすると、まったくといってよいほど、家事や育児の時間を取ることはできません。家事や育児の分担以前の問題です。
それをカバーするためには、外食やデリバリーサービスの活用はもちろんのこと、お互いの両親にお願いする、家事代行やベビーシッターを頼むなど、考えられるありとあらゆる方法を駆使しなければなりません。
転勤などで単身赴任になる
いくらすれ違い生活になっても、夫婦が一つ屋根の下で暮らしている間はまだよいです。医局に所属してキャリアを積もうとすると、転勤を命じられます。いきなり地方や僻地に転勤ということもあります。
専業主婦ならば夫についていけばよいのですが、二人とも医師だと、妻にも仕事があり、患者に対する責任もあるので、簡単に辞めて夫についていくことはできません。その結果、単身赴任を余儀なくされるのです。
医者は、キャリアを高めるために海外留学をするケースもあります。医者はもてるので、単身赴任をきっかけに浮気から離婚という可能性もあるので、要注意です。
家庭の安らぎが得られない
先ほど、メリットとして、医者同士なので、自宅においてもミニカンファレンスなどを開いて情報交流をするということを申し上げました。24時間いつでも医療のことを考えていたい二人ならばよいのですが、これがデメリットになる場合もあります。
つまり、職場と家庭の区切りがなく、自宅に帰っても仕事の話ばかりで、安らぐことができないという側面です。医者が結婚相手を考えるとき、自分の仕事を理解してくれるから医療関係者がよいという人と、職場と家庭の区切りを付けたいから、医療関係者でないほうがよいという人と、2分化されています。
対抗心が生じることがある
医者同士の結婚で、夫婦が同じ仕事をしていると、相互理解などのメリットがあるのですが、時には同じ仕事をしているからこそ、対抗心が生じることがあります。特に、妻のほうが先に出世したり、収入が高くなったりすると、その傾向が顕著になります。
医者には元々プライドが高い人が多いので、妻より自分のほうが下になったと感じると、嫉妬心が生まれるようです。それが原因で、いざこざが絶えなくなったりするケースもあるので、心のケアには十分に注意を払ってあげる必要があります。
妻がキャリアを諦めることがある
先にも述べたように、二人揃って医局に属してキャリアを積もうとすると、家事や育児の時間はまったく取れません。家事はまだよいのですが、育児は相当に難しいです。そのため、どちらかが医局を離れてキャリアを諦めざるをえないこともあります。
通常、男性のほうがキャリアへのこだわりが強いので、女性のほうがキャリアを諦めることが多いです。非常勤の医師となり、仕事は続ける場合が多いため、それでも仕事と家事や育児の両立は大変です。
女性医師の婚活と結婚についての課題を考える
医者同士の結婚について考えてきましたが、女性医師の70%くらいは、男性医師と結婚するという理由はなぜなのでしょうか?ここからは、女性医師の婚活と結婚についての課題を考えてみたいと思います。
女性医師の結婚は厳しい状況にある
「医師・看護師の婚姻状況」(北海道医療大学看護福祉学部紀要 著者:西 基)という論文によると、男性医師の平均初婚年齢は30.9歳、40歳未婚率は14.6%であるのに対して、女性医師の平均初婚年齢は34.9歳、40歳未婚率は47.9%となっています。
つまり、40歳時点では男性医師の85.4%が結婚しているのに、女性医師は52.1%しか結婚していないということです。このデータは、女性医師のほうが男性医師よりも、はるかに晩婚あるいは未婚のまま終わる可能性が高いことを物語っています。
男性医師は周囲の女性から非常にもてて、結婚するのもたやすいのですが、女性医師は結婚するのはかなり難しいと言わざるをえません。
女性医師の結婚が難しい理由
女性医師の結婚が難しい理由は何でしょうか?その最大の理由は、結婚相手となる男性が限定されることです。そして、その要因となっているのはプライドです。
まず、女性医師のプライド。女性医師はエリート意識が強いため、自分より格下と思われる男性とは結婚したくないのです。そして、男性側のプライド。男性も、自分より社会的地位や収入が高い女性とは結婚したくないと思うのです。そのために、女性医師を敬遠する傾向にあります。
この女性側と男性側の双方のプライドが障壁となって、女性医師の結婚相手となる男性は、かなり限定されてしまうのです。
その結果、女性医師の結婚相手として選ばれるのは、男性医師、弁護士、会社経営者、パイロットなど、社会的地位も収入も高い男性だけとなってしまいます。
女性医師の日常生活の中での婚活
女性医師の婚活について考えてみます。日常生活の中で、結婚相手としてふさわしい男性に出会うのは、医師のみとなります。具体的には、医学部の学生時代に知り合うか、研修医、専攻医、専門医とステップアップしていく間に、職場で知り合うかのどちらかです。
男性医師とは交際する機会が多いので、結婚している女性医師には、このチャンスを捉えて結婚した人が多いです。だからこそ、女性医師の70%くらいは医者と結婚しているのです。
女性が医師家系の生まれであれば、両親や親戚の付き合いの中から、お見合いを設定してもらって、男性医師と結婚というケースもあります。このようにして、医者同士の結婚は成立するのです。
結婚相談所に申し込んでの婚活
男性医師でも、相手が医療関係者であっても職場以外で結婚相手を探したいとか、職場と家庭に区切りをつけたいので、医療関係者以外の結婚相手を探したいと考える人がいます。このような男性医師は、結婚相談所に申し込みます。
女性医師では、交際後の破局などを考慮して、職場以外で医師の結婚相手を探したいという人の比率は多いようです。また、女性医師でも、医療関係者以外の結婚相手を探したいという人もいます。このような女性医師も結婚相談所に申し込んで婚活をします。
まとめ
今回の記事では、医者同士の結婚を取り上げて、そのメリットとデメリットについてご説明しました。大きなメリットとしては、医者同士だと仕事に関して相互理解があることがあげられます。
その反面、デメリットとしては、職場と家庭の区切りがなくなり、家に帰っても仕事の話題ばかりになることがあげられます。24時間仕事の話をしていたい人は、医者同士の結婚を選択するのがよく、職場と家庭に区切りをつけたい人は、医者以外の相手を選ぶのがよいでしょう。
女性医師の婚活は、同じ医師を探すのであれば、職場でも出会うチャンスはあります。しかし、交際後の破局の可能性などを考えると、職場以外で医師を探したいという女性医師もいるでしょう。
このような人や、医師以外の結婚相手を探したいという女性医師は、結婚相談所に申し込んで婚活をすることになります。その際に、結婚相談所に申し込んで医師と結婚したい女性医師は、男性会員が医師に特化した結婚相談所に申し込むのがよいです。
そして、医師以外の結婚相手を探したい女性医師は、医師以外の弁護士や会社役員なども会員となっているハイクラス専門の結婚相談所に申し込むのがよいと思います。
どちらの結婚相談所も、下記の記事でご紹介しているので、ぜひご覧になってください。
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